出っ歯 原因

出っ歯の原因は、遺伝的な要因が主なものと言われています。顔面の骨格や、歯の大きさなどは遺伝するので、親が出っ歯なら子どもも出っ歯になる確率が高くなります。後天的な理由としては成長期における指しゃぶり、舌を突き出して飲み込む癖、あらゆる事情による口呼吸の継続などがあります。

上顎が過成長(大きい)場合、10歳くらいから上顎の成長を抑制する治療を行うとよいと言われています。大人の場合は、上顎の歯を抜くことで対応することが多いようです。上の前歯が大きいだけの出っ歯は、歯を小さくして、前歯だけの部分矯正で治る可能性もあります。

遺伝による出っ歯

ちなみに出っ歯そのものが遺伝するという表現は正しくありません。アゴの骨格や歯の大きさや形態が遺伝します。遺伝は確率の問題でもあるので、子どもでしたら4,5歳くらいから、歯科矯正を専門に扱っている医院で、年一回程度骨格のチェックを受けるとよいでしょう。

後天的な影響による出っ歯

骨格と歯の位置、角度がそれぞれ関係しあった結果、出っ歯になります。

骨格は先天的なものでほぼどうしようもないのですが、歯の位置や角度は後天的な影響が関係すると言われています。出っ歯に関係する後天的な癖に、舌癖があります。

舌癖とは、食べ物を飲み込むときに舌で歯を押したり、口をぽかんと開けて上下の歯のあいだに舌を出していたりすることをいいます。子どもは自分の身体を使っていろいろな遊びを無意識にしますから、癖になってしまうとそれが大きな影響を及ぼすようになります。私たちは一日に600〜200回も無意識に飲み込む動作をしているそうです。このたびに歯を押していたら、大きな力になって歯の位置に影響を与えてしまうのは無理もないかもしれません。

舌癖があると、歯並びが悪くなり、サ行やタ行がはっきりしなくなり、ひどい場合にはアゴの形まで変えてしまうことがあります。舌癖になる原因として、口呼吸、舌の裏のひも(舌小体)が短い、鼻やのどにアレルギーなどの病気がある、遺伝などが考えられます。

舌癖があると歯の矯正治療が行われた後にも噛み合わせが不安定になることがあります。また、矯正中に発現することで治療が長引いてしまいますので、この癖のある人は克服する必要があります。

ちなみに、舌の正しい位置は、上の前歯の根元のちょっと後ろあたりだと言われています。通常の矯正装置のほかに舌癖防止装置を使ったり、舌のトレーニングを指導する歯科医院もあるようなので、思い当たる人は、相談してみるとよいでしょう。

舌癖による出っ歯は、歯の角度が大きくなる傾向が強いので、専門家が見るとすぐにわかるそうです。

後天的な理由としては他に、

  • 指しゃぶり、ゴム乳首の長期使用
  • 気道障害による口呼吸
  • 叢生(乱杭歯)。 「そうせい」と読みます。歯の生え方がでたらめで、歯列ががたがたになっている状態をいいます。
  • 舌が歯を前に押す力の強さ
  • 下顎の成長不良、上顎の過成長

などがあります。治療については、「歯だけで治す方法」と「手術も一緒に行う方法があります。矯正用のインプラントもあり、それを使うことで重度の出っ歯の人も歯だけで治すことができる可能性があります。ちなみに重度の出っ歯の人は手術を一緒にする矯正治療を行うことで保険適応になることもあります。歯に過剰な負担をかけなくてすむので、すすめる医師も多いです。

治療期間は通常の成人で2年から2年半程度かかると言われていて、重度なほど期間は長くなります。治療のスピードを重視しすぎると、かみ合わせの問題などで不具合がでることが多いです。何十年も付き合っていく歯ですから、心ある医師は皆、完成度を重視します。「一週間で治る矯正」などといったものがありますが、現実的に考えて首を傾げざるを得ません。