審美歯科体験記B 治療・仮歯入れ

免責事項

この体験記の公開は体験記Cの時点で行われました。これらの記事は、特定の個人・法人を誹謗中傷する目的で書かれたものではありません。

管理人の審美歯科体験によるリアルなレポートが、訪問者にとってなんらかの利益をもたらすであろうとの考えから公開しています。ご了承ください。

また、印象など、管理人の主観による表現・記述が含まれています。それをご理解のうえ、ご覧になるようお願いします。

審美歯科体験記B

受け付けには前回見た事務員はひとりもいなかった。 新人だろうか? 皆やたらぎこちない腰の低さだ。個人用待合スペースで待つよう指示され、待つ。

私は、用意していた治療費全額(¥143300 ※前回内金として別途1万円入れている)を袋から取り出すと、タイミングよく事務員がやってきて請求してきた。全額支払い、領収書をもらう。

前回もだったが、けっこう待たされた。クリニックでは携帯の電源はきらなくてはならず、私はその時腕時計もつけていなかったのでわからないが、かなりの時間オーバーに思えた。

ブースから廊下を歩く人が見える。院長が通りかかると「こんにちは」と挨拶してきたので「どうもこんにちは」と返す。

前回も思ったのだが、この女医は非常に尊大な印象を受ける。道端の石ころを見るように私を見て、声はあさっての方向に投げられたボールのように無機質だ。彼女が他人に対して本当に無関心なのか、無関心を装うことで主導権を握ろうとする癖があるのか私には判断できなかったが、どちらにしろ不快だった。

このひとは日常的に多くの人を不快にさせているのではないだろうか。事務員に対してもかなり偉そうな感じだ。

待っている間、ブースに置いてある雑誌をチラッと見たが女物の情報誌で、見る気がしない。何もしないでぼーっとしているのは時間のムダだが、必要のない情報を頭に入れる作業はもっとムダなことのような気がする。上半身のストレッチをして時間をつぶしていると、やっと声がかかり手術室に通された。

寝台に寝かされ、ほとんど会話もないまま治療がたんたんと始められる。
私は落ち着いてはいたが、「よろしくお願いします」とう声がどこか弱弱しく響いた。

スポンジのようなものを上唇の下に入れられ(麻酔?)さらにその後、歯茎に本格的な麻酔注射をされる。注射はまったく感覚がなかった。

ぎゅいいいいんというすごい音のする削り器で歯と差し歯が削られていく。差し歯の方は金属だったのでキュイーンという甲高い音がする。(私の前歯の一本はすでに差し歯なのだ)

歯が直に削られている感覚はやっぱりすごいものがある。うおおこれいつまで続くんだろと考えていると、ふとLou ReedのMetal Machine Musicというアルバムを思い出した。ひたすらギターノイズだけが繰り返されているロック史上最大の問題作といわれるアルバムだが、曲間に数秒の沈黙がある。この沈黙が一種の福音というか救われる感覚をもたらしてくれる。

いまやっている歯の治療も止まった時にそんな快感をもたらしてくれるのかななどと考えたが、音が停止してほっとすることはあっても特に快感はなかった。

治療の途中でなんどか小休止があった。私も念入りにうがいをする。そんな中で治療室の外から院長の声が聞こえる。

「ええ〜。今日〜ぅ? どうしよっかなぁぁ〜♪」

電話っぽい。ホストが店に来いとでも言ってきたのだろうか。声が妙にエロい。 どうでもいいけど仕事中なんだからせめて聞こえないようにしろよ・・・

しばらくして治療はふたたび淡々と始まる。

途中で院長が、気になるセリフをぶっきらぼうに言う。
「前に左右の歯の大きさが合わなくなるっていったよね? 覚えてる?」
私はもちろん覚えていた。口が開きっぱなしだったので
「はー」
とマヌケな返事をすると
「そう。じゃあいいわ」
みたいなフン!という感じの返事が返ってきた。

その後、院長は治療をしながら言い訳するようになにやらブツブツしゃべっている。歯茎が・・・大きさが・・・

「ちょっと形があれだけど、気になるかな。どうだろ。気にならないか」というあえてこちらに聞かせるようなひとりごともあった。

私はさすがにムカついた。お前みたいなセンスのねーやつにはわかんねーだろうな的な挑発的な響きがそこにあったからだ。

これじゃ変だと思ってもらうことで隣の歯も差し歯にさせてカネをさらに落とさせる狙いか。「宝くじが当たってもコイツには1円も落としたくねーな」と言う気分に私はなりつつあった。

上の前歯が終わると、下の前歯の裏がタバコヤニで汚れていたので削ってくれた。(これはカウンセリング時にやると言っていた)
しかし麻酔が効いておらずズキズキ痛かった。しかもこのせいでその後の数日間、日常生活でも若干しみた。

治療が終わって手鏡を渡され、仕上がりを見たが私はコメントしなかった。不快そうな顔をしたわけでもないが、満足そうな笑顔を見せたわけでもない。明らかにおかしいのだが、何がおかしいのかその時は言葉で説明できなかった。

仮歯取り付け

差し歯差し歯差し歯

はっきりいってかなりかっこ悪い仕上がりだ。左右の歯の形が大きく違う。右の歯が菱形というか平行四辺形なのは改善の余地ありだろう。たしかに形状を求めすぎると歯茎とフィットせず機能的に問題が起きるのかもしれない。しかし、右の歯が内向きに斜めなのはかなり不自然だ。

また、帰宅してから思ったが歯が長い気がする。前よりは若干マシだが、少し口を開けただけで目立つようではやはり高い金を出して治療を依頼した意味がない。

疑いと不満が残る仕上がりに私は複雑な思いだった。
冷静に分析するために一度家に帰ってよく確認してから意見を言うべきだと思い、その日はコメントしなかったが、不快感が顔に出ていたかもしれない。

帰ってからいろいろ観察したが、これが審美治療の限界なのか、院長がわざとこうしたのか、あるいは彼女の腕がひどすぎるのか、私には結局わからなかった。

機能的な点では日本語、英語の発音はとくに問題なかった。sの発音の際に歯がぶつかったが、これは下顎を前に出す癖があったせいで治療とは関係ない。この癖は比較的すぐに直せるだろう。

次回の治療は約一週間後。治療に入る前に、歯の長さを0.5〜1ミリ程度短くできないか、また右の前歯の形状を少し変えられないか、聞いてみようと思う。治療に入ってしまうとまな板の鯉状態でこちらから何か提案できる状態ではなくなるのだ。しかも口が開きっぱなしで物理的にしゃべれないという問題もある。

ここまで書いて思ったが、いろんな意味で患者は立場が弱い。

ネットの掲示板にたれこみ情報を入れるだけでも患者の待遇改善の遠因になるかもしれない。

納得できないにも関わらず争うことができない場合、泣き寝入りよりは何か自分の爪痕を残すべきだと思う。

こういう何気ない行動は日本ユニセフの偽善的な活動よりもよっぽど社会のためになるはずだ。

審美歯科体験記C仮歯の調整へ